交通空白地の解消へ 松前町で公共ライドシェア実証運行スタート

update 2025/11/5 07:40


 【松前】町は1日から、町内の交通空白地を解消するため、函館バスと連携した「公共ライドシェア」の実証運行を始めた。期間は来年1月31日までの3カ月間で、町民の移動手段の確保や利便性向上を図る。

 町では、町内唯一のタクシー事業者が廃業したことから、高齢者を中心に「買い物や通院に困っている」との声が上がっていた。新たな交通手段の確立を目指し、国の補助事業「交通空白解消緊急対策事業」を活用して取り組む。

 公共ライドシェアは、スマートフォンの専用アプリで配車を依頼し、登録ドライバーが自家用車を使い送迎する仕組み。実証運行は函館バスに運行を委託し、廃業した事業者から譲り受けた車両1台を活用する。

 運行エリアは建石から大沢までの市街地。最大4人までの相乗り方式で運行する。運行時間は午前9時半から午後4時までで、料金は1回500円(乳幼児無料)。現金のほか交通系ICカードやクレジットカードも利用できる。

 運行初日の1日は役場庁舎で出発式を行い、若佐智弘町長が「町民、関係者と一体となって地域公共交通の確保、発展に尽力する」とあいさつ。テープカットを行った後、岩佐町長と函館バスの内沢博昭社長を乗せ、車両のデモ走行を行った。
 利用は電話(0139・42・2015)かウェブ予約で受け付ける。予約は乗車3日前から可能で、電話は午前9時半〜午後3時半で、ウェブは24時間可能。

 町政策財政課は「実証運行を通じて利用状況や利便性の課題を検証し、町民の移動の足として使いやすい仕組みを構築したい」としている。

提供 - 函館新聞社

その他の新着ニュース

前のページにもどる   ニュースをもっと読む



ご注意:
●掲載している各種情報は、著作権者の権利を侵さないよう配慮の上掲載されるか、又は、各情報提供元の承諾の元に掲載されています。情報の閲覧及び利用については「免責事項」をよくお読み頂いた上で、承諾の上行って下さい。
●掲載中の情報の中には現在有効ではない情報が含まれる場合があります。内容についてはよくご確認下さい。

ページ先頭へ

e-HAKODATE .com
e-HAKODATEは、函館市道南の地域情報や函館地図、旅行観光情報、検索エンジンなど、函館道南のための地域ポータルサイトです