ヘリ事業の可能性探る ジャパンビズアビエーション、11月から本格検証

update 2025/9/18 07:36


 函館空港で格納庫を管理運営する航空運送事業会社「ジャパンビズアビエーション」(東京、小泉慎社長)は、ヘリコプターでの函館・道南地域の観光遊覧飛行と、同空港と札幌丘珠空港やニセコを結ぶヘリでの旅客輸送を11月から行う。同社は「既存エアラインの不足を補完する有効な移動手段」とし、来年3月までの検証運航を経て事業化を目指す。

 同社はビジネスジェットやヘリの運航サービスを展開。検証は遊覧飛行と広域アクセスの需要調査や安全運航体制の検証に加え、地域の観光資源との連携の可能性を把握する目的としている。

 使用機材は双発機の「Bell429」。パイロット2人体制とし、乗客は最大6人搭乗できる。函館空港発着の遊覧飛行は所要時間10〜45分で、函館山または五稜郭公園を巡る「スカイビュー」や、駒ケ岳と大沼を巡る「サイレントブルー」、函館の夜景を上空から観賞する「ルミナスナイト」など計5コースを想定。日中の遊覧飛行は11万円から、日没から午後8時までの夜間は13万2000円からと想定している。

 函館―丘珠便は、既存の航空便を補完する形で設定。定期便のダイヤにとらわれない柔軟な移動を可能とし、最速約50分で函館と丘珠を結ぶ。料金は片道121万円からと想定、函館―ニセコ便は最速約35分、料金は片道99万円からを想定しており、いずれも往復割引を設定する。

 小泉社長は「函館はクルーズ船の寄港誘致がうまくいっているが、クルーズ船の乗客は朝に函館に着いても、長くて10時間ほどしか滞在できず、市内でできることは限られる。行政とも組み、例えば緑の島にヘリコプターが離着陸できれば、コンテンツとして新しいツールが増え、魅力を発揮できる」と話している。

 同社では、新千歳空港や丘珠空港からニセコへのヘリコプターの実証運航も併せて実施するとしている。

提供 - 函館新聞社

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