大規模地震、緊迫の訓練 内閣府、五稜郭病院で
update 2025/9/6 20:27
内閣府は5、6の両日、日本海溝・千島海溝周辺での大規模地震を想定した医療活動訓練を、被害が予想される本道と太平洋岸の東北各県で行った。道内は函館と室蘭が主な訓練地で、6日に函館五稜郭病院で実施。西日本各地からDMAT(災害派遣医療チーム)が実際に集まり、緊迫した雰囲気の中、災害発生時の役割や対応を確認した。
訓練は道内最大震度6弱の想定。大津波で市立函館病院が負傷者の受け入れを停止し、被害のない五稜郭病院が負傷者対応にあたるというシナリオ。病院間連携や搬送体制を検証する狙いで、徒歩で訪れる負傷者やほかの病院からの搬送などあらゆるシチュエーションを盛り込んだ。
病院玄関に設置されたトリアージスポットでは、医師がけがの程度に応じて治療の優先順位を判断。「1人で歩けますか、名前は」と声を掛け、「ストレッチャーで赤(最優先ゾーン)へ」などと次々と指示を飛ばした。負傷者役の人を各エリアに運び、処置まで訓練した。同病院のDMATメンバー、竹内優香副看護師長は「人員配置や連絡方法など、良かった点と課題の両方が見つかった。院内BCP(事業継続計画)の修正に反映させたい」と力を込めた。
同病院にDMAT活動拠点本部が設置され、中国や四国、九州、沖縄から派遣された50チーム約200人が広域搬送訓練もした。
同病院の災害対策本部長を務め、医療活動の指揮を執った矢和田敦副院長は「災害が起きた場合は混乱し、どれだけの負傷者に対応できるかは未知数。市内の病院間の連携、協力体制も不可欠だ」と指摘。「訓練を続けさらに災害に強い病院を目指していく」と話した。
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