歴史絵巻を熱演 函館野外劇が開幕
update 2025/7/7 20:47
市民創作「函館野外劇」第37回公演「星の城、明日に輝け」(NPO法人市民創作「函館野外劇」の会主催)が6日、五稜郭公園一の橋広場で開幕した。出演者約100人とスタッフ約50人が一体となって舞台を作り上げ、特設スタンドに集まった155人の観客が迫力ある殺陣や華やかなダンスの演出に拍手を送った。
オープニングセレモニーで同会の中村由紀夫理事長が「野外劇はほとんどがボランティアの出演者とスタッフで運営し、たくさんの企業や個人の支援のおかげで続いている。多くの市民に楽しんで見てもらいたい」とあいさつした。
公演は約1時間。アイヌ民族の踊りから始まり、高田屋嘉兵衛の繁栄、ペリー提督らの来航、武田斐三郎の五稜郭築城、明治40年の大火で函館を去る石川啄木らが感情を込めたせりふで時代背景を演じた。箱館開港のシーンではフラッグダンスで舞台を彩り、箱館戦争では弁士による紹介で土方歳三らが息遣いを感じさせる殺陣で観客を引き込んだ。
今年創業100周年を迎えた「函館カール・レイモン」の創業者カール・レイモンの場面では、妻勝田コウが結婚するまでの知られざるものがたりに客席から感心の声が聞かれた。北洋漁業で栄え、戦争からの復興に続き、フィナーレでは出演者全員が故新井満さんが手掛けた「星のまちHAKODATE」を歌い、客席も手を振って一体となった。
家族5人で来場した北斗浜分小4年の高橋百華さん(9)は「出演している友達を見に来た。土方歳三が6人に囲まれて戦う姿が迫力あって格好よかった。野外劇は楽しかった」と話した。
屋外公演は13、20、27日午後4時開演。屋内公演は8月9日午後6時、10日午後3時、函館市芸術ホールで開催。問い合わせは事務局(0138・56・8601)へ。
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