ビジネス改革にDX人材 函館市が補助金募集、育成後押し

update 2023/10/30 12:58


 函館市は、市内中小企業でのDX(デジタルトランスフォーメーション)人材育成に向け、講座の受講料や交通費、宿泊費を補助する「DX人材育成研修補助金」の対象者を募集している。受講料のみならず、交通費や宿泊費も補助するのが特徴で、補助率は2分の1で1社あたり最大30万円を支援。あらゆるビジネスの場面でデジタル対応が求められており、DX人材に必要なスキル習得を後押しする。

 今年度から新たに創設した補助金で、デジタル技術を導入しても担い手がいなければDXを推進できないため、DX人材育成に注力する必要があると判断した。

 対象は市内の事業所を持つ中小企業、小規模事業者、個人事業主。従業員が講座メニューが豊富な札幌や東京などの専門学校、専門的な団体に出向いて受講することが条件。会社で専門知識を持つ講師を呼んで講座を開くのは対象にしない。

 講座は仕事時間以外に学ぶもので、オンラインも可。受講案内や受講料などが一般的に公開されており、1つの講座の受講時間が6時間以上のもの。DXの内容はAI(人工知能)やIоT(モノのインターネット)、クラウド、VR(仮想現実)、AR(拡張現実)など。

 受講に要する経費として受講料、教材費、受講に伴う管理料(ID発行など)、交通費、宿泊費が対象。

 希望者は交付申請書を市に提出し、補助金の交付を決定する。研修が終了した日から30日以内に実績報告書を出し、補助金の交付額を決めた後、補助金を交付する流れ。

 4月に募集を始めたが、今月25日現在、1社が申請に向け手続き中で、応募は低調となっている。申し込みは来年2月29日まで。市工業振興課は「取引先が大手ほど、ビジネスシーンでデジタル対応が求められる。ビジネス改革にDX人材は不可欠で、DX人材に必要なスキル、ノウハウを身に付けてほしい。函館での講座は少ないので、函館以外に出向いて受講する必要がある。交通費や宿泊費を補助するのはお得だと思う」とPRしている。

 問い合わせは、同課(0138・21・3350)へ。

提供 - 函館新聞社

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