椴法華地区の魅力、若者が発信 恵山岬灯台で新イベント
update 2023/10/2 21:02
函館東部エリアの活性化に取り組む恵山岬灯台活用協議会(矢田項一会長)は、10月から11月にかけて隔週で、椴法華地区の恵山岬灯台公園(恵山岬町)を舞台に「灯台ホリデイ」と銘打った新しいイベントを行う。訪れた人に絶景の中でチェアリングを楽しんでもらい、くつろぎの時間を提供するというもの。地元の20〜30代の若い世代が運営の中心を担い、地域の魅力を発信する。
同協議会は昨年6月に設立。これまでにフォトコンテストやウオークラリーなどの事業を展開している。今回のイベントは日本財団の「海と日本プロジェクト」の一環。地域の観光コンテンツに育てようと企画した。
運営に当たるのは、妻の実家がある椴法華に一家3人で移住した北條壮史さん(31)。ペットフード製造販売業で4月に起業したばかり。ほかにUターンした自営業の道下健太朗さん(33)と、北條さんの義理の弟で会社員の五ノ井武さん(28)。3人は今年、地域活性化に取り組むグループ「ライズマン」を結成した。
グループごと同協議会に加入し、イベントの運営を担うことに。また、実家の漁業、ツガイナカ中村漁場で広報担当として働く中村瑠海(るか)さん(24)も合流。イベント成功に向けて4人で力を合わせて準備している。
企画の内容は、30分間の灯台散策ツアーと、貸し出した折り畳み用のいすに座ってくつろぐ「チェアリング」。パスポートとして周辺の店舗で特典を受けられる冊子も付く。ほかにドッグランや地元産品を販売するマルシェ、ミニ縁日などの企画も用意する。
全体の指揮を執るのが北條さん。中村さんはイベント開催時、散策ツアーのガイド役として、灯台の歴史や物語を紹介する。練習を重ね準備は万端だ。「初めてのガイドなので緊張しているが、豊かな自然と人の魅力も伝えることができれば」と話す。
今回は同協議会の事業だが、来年以降は北條さんらがイベントを引き継ぐ計画。北條さんは「椴法華を人が集まる場所にしたい。人を呼び込めるような仕掛けをどんどん考えていく」と意気込んでいる。
◇
イベントの日程は10月7〜9、21、22日、11月3〜5、18、19日の計10日間。午前10時〜午後4時。散策ツアーは午前10時、同11時、午後1時、同2時、同3時半の5回行う。最終受け付け時間は、散策ツアーが午後3時20分。チェアリングが同3時。
料金は1人1500円。直接会場へ。事前予約をすると500円引き。ウェブ(https://
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