函館産ブラックベリー使用クラフトビールが金賞 H.M.Works
update 2023/2/24 13:27
函館市西部地区のクラフトビール醸造所兼レストラン「Ozigi(オジギ)」(末広町16)を運営するH.M.Works(エイチエムワークス)のフルーツビール「Black Berry Porter(ブラックベリー ポーター)」が横浜市で行われた国内ビールの品評会「ジャパン・グレート・ビア・アワーズ2023」で金賞を受賞した。21年7月の開業から1年半での快挙で、同社の石垣充清(あつし)代表(45)は「地域貢献できるビールができた」と喜び、クラフトビールでの地域活性化に力を込める。
クラフトビールの品質向上寄与を目的に日本地ビール協会が19年から始めたコンテスト。今年は全国158事業者から計587銘柄(点数)が出品され、審査会は今月4、5の両日に行われた。香り、外観、バランス、味わい、後味などに加え、飲む人の心に強く残る魅力を評価する。金賞は計59銘柄で全体の1割という難しさ。道南では唯一の受賞だった。
石垣代表は「今までにない味わいのビールを作り、まちを元気にしたい」と決意し創業。醸造技術を磨き、同コンテストでは昨年、徳島産すだちの果汁を使い開発した「白すだち」のほか、定番商品の「IPA」が共に初出品で銅賞を受賞した。
今年は道南産素材を生かそうと考えていたところ、函館産ブラックベリーの紹介を受け、果汁と黒ビールの一種「ポーター」を使うとした。「ブラックベリー、黒ビールを使う銘柄は少ないので特長あるものができると考えた」と話す。ラズベリービールを参考にするなど味を想像。「甘みが強くならないようにブラックベリーの量を考えた。試作はできないので難しかった」と振り返るが、試飲した時「うまくはまっていた。皆さんのおかげで新しいものができた」と完成を喜んだ。
昨年の「白すだち」は函館の海鮮料理に合うことを目指したが、今回は「赤ワインのような味わいで、エゾ鹿のような肉料理に合う」と薦める。肉、魚に合うクラフトビールがそろい、「函館は食のまちとしても国内外からの観光客が楽しんでいるが、最近は新しい日本酒とワインができている。ビールは自分たちが作り、お酒と食を喜んでもらうことで地域を応援していきたい」とブルワリーの意気込みを見せる。
オジギ店内では1杯950円(税込み)で提供。ボトルは1本(330ミリリットル入り)990円(同)で販売。営業時間は月・木・金は午後5〜同10時。土、日は午後2〜同10時。問い合わせは同店(0138・24・2021)へ。
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