坂本龍馬像が移設 念願の海の見える高台に

update 2022/10/21 21:21


 函館市末広町の北海道坂本龍馬記念館(林洋二館長)向かいの坂本龍馬像が20日、市青柳町の函館公園前へ移設された。林館長は「館と像は当初から海の見える海抜の高い所へ設置を考えていた。最高の場所が見つかり良かった」と喜びの表情を見せた。

 同館は北海道開拓を目指した幕末の志士、坂本龍馬の功績を伝えようとNPO法人北海道坂本龍馬記念館実行委が企画し2009年、龍馬の生誕日で命日の11月15日に開館。龍馬像は、北海道上陸を目指した龍馬の遺志を銅像として具現化しようと、10年の同日に建立された。

 林館長によると、6月に銅像を作製した富山県の業者から、銅像の型枠を引き取ってほしいと要望があったことがきっかけで、新しい設置場所も見つかったことで移設を決定。市内の業者が手掛けた。

 林館長は場所選定の理由について「末広町は海抜約2メートルと低く、東日本大震災時に浸水する恐れがあった。貴重な資料保存のため移設先を探していた」と話す。また「龍馬は『船中八策』を起草したように、諸外国から日本を守り新しい国づくりを考えた」と、津軽海峡が見える場所をふさわしいとした。

 移設地は海抜約24メートルの土地を借り、台座はこれまでより1メートル高い3・5メートルとした。像の高さは約3・1メートル。龍馬は約30メートルの高さから海を眺めるように向きを決めた。

 この日はクレーンで像を吊り上げてトラックで移動。今後は溶接などで固定し、パネルなどを設置して10月末までにすべて終了する予定。

 末広町の館については今後も移設はせず、青柳町に資料などを保存する建物を設ける。林館長は「市民の応援があって完成した函館公園近くに、全国から応援を受けて建立できた像があることで一層多くの人が訪れてほしい」と話している。

提供 - 函館新聞社

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