函館市内の医療機関でクラスター相次ぐ
update 2022/2/15 21:45
新型コロナウイルスのオミクロン株による感染者の拡大に伴い、函館市内では医療機関でのクラスター(集団感染)発生が相次いでいる。市立函館保健所によると、2月14日現在で国立病院機構函館病院(国立病院)、函館市医師会病院、市立函館病院、函館五稜郭病院、亀田北病院と、5カ所の医療機関でクラスターを確認。入院や診療を停止しているところもあり、医療業務への支障も懸念される。各施設では、医療従事者に業務前のPCR検査を行うなど感染拡大防止策に知恵を絞っている。
1月29日までに職員7人と患者3人の感染を確認した国立病院では、感染者が発生した病棟の入退院および一部の診療を停止し、処方箋のファクス対応などで感染拡大防止に努めたが、その後も発症者が増え、14日現在の感染者累計は職員33人、患者58人。2月5日からは新規入院の受け入れを休止したほか外来紹介受診の受け入れを延期するなどより厳しい措置を取り、感染防止に取り組んでいる。
市立函館病院は3日までに職員4人、患者4人の感染を確認。14日までの感染者累計は職員16人、患者10人。該当病棟の職員は毎日PCR検査で陰性を確認してから業務に当たるなど感染防止対策を徹底。職員の不足による業務への支障は見られないという。
市医師会病院は3日までに職員7人、患者3人の感染を確認。5日以降は入退院と外来患者の受診を一部制限している。14日までの感染者累計は職員17人、患者52人に上る。
五稜郭病院は4日までに職員3人、患者5人の感染を確認。19日まで緊急性のない手術と入院の延期、外来診療の新規受付を停止(紹介患者を除く)している。14日までの感染者累計は職員4人、患者10人。
亀田北病院は4日までに職員7人の感染を確認。14日までの累計感染者数は職員8人、患者39人。濃厚接触者の患者は連日PCR検査を実施し、該当病棟職員はPCR陰性を確認した上で勤務している。
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