函館のコロナ感染、累計3000人超す 感染者増加で業務ひっ迫
update 2022/2/1 07:14
函館市内の新型コロナウイルスの累計感染者数が、2020年2月の初確認以来、約2年で3000人を突破した。感染力が強いとされる変異株「オミクロン株」への置き換わりで、1月だけで1300人以上の陽性者を確認。市内の医療機関などでもクラスター(感染者集団)が発生しており、医療や保健所業務などのひっ迫が懸念されている。
市内の感染状況は昨年8月に累計1000人を突破。その後は今年1月に入り急拡大し、中旬に2000人、31日発表分では3027人と大台を超えた。重症者はなく、自宅療養者が日ごとに増加。市立函館保健所は濃厚接触者を特定する疫学調査の対象を介護福祉施設や医療機関などに絞るといった業務の重点化をしているが、「増加傾向が続き業務はすでにひっ迫している」とする。
市も国の方針に基づき、一般の濃厚接触者に求める待機期間を現在の10日から7日に短縮。医療従事者らエッセンシャルワーカーも4日目と5日目の検査で陰性確認されれば解除するという。無症状患者の療養基準についても、検体採取日から7日間を経過した場合は療養解除が可能となる。
一方、国立病院機構函館病院(加藤元嗣院長)では、29日〜30日にかけてクラスターが発生した。31日現在で病棟に勤務する看護師7人と患者3人の感染が確認されたが、現時点で外来診療や新規外来患者の受け入れなどに大きな支障はないという。かかりつけの患者に対しては、電話診療による投薬の処方せん発行を実施する。
また、感染者が発生した病棟の入退院を停止し、昨年から実施している面会禁止は当面の間継続する。同院は「濃厚接触者をリストアップし、PCR検査を行っている」としている。同院では昨年12月、職員対象の3回目の新型コロナウイルスワクチン接種を実施していた。
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