道にまん延防止重点措置適用 飲食・観光 苦境再び
update 2022/1/26 22:04
政府が北海道への新型コロナウイルス対策の「まん延防止等重点措置」の追加適用を決めた25日、函館・道南の飲食店関係者からは爆発的な感染状況から酒類提供や営業時間の制限を受け入れつつも、売り上げ減に不安を抱く声が聞かれた。道や函館市の観光需要喚起策も相次いで停止となり、観光業界からもため息が漏れた。
まん延防止措置の期間は27日〜2月20日。道の時短要請は、第三者認証を受けている店舗では、▽午後8時まで酒類提供し、同9時閉店▽酒類提供なしで午後8時閉店―のいずれかを選ぶことができ、非認証店は午後8時までの時短営業と酒類提供停止が求められる。
道の第三者認証を受ける函館市内の焼き肉店では、アルコールとともに食事を楽しむ客も多いことから、酒類提供の上、通常午後10時までの営業も同9時に短縮を決めた。男性店長(29)は「客足は感染状況に左右されるため、適用は妥当。ただ、時短営業で学生などアルバイトの出勤数を削らなければならないのは立場上つらい。時短営業では来店するのも不安だと思うので、とにかく早く期間が終わってほしい」と嘆く。
クラフトビール店「エンデバー函館湯川ブリュワリー」(湯川町1)と「ギルドエンデバー乙部追分ブリューイング」(乙部町館浦)が対象となるアドバンス函館支店は、道の第三者認証店で酒類提供を午後8時、営業を同9時を選択。同社は「売り上げ減少の影響は大きいが、お客さまの安全を第一に考えた。人の流れ全体も減っていくと思うので、しばらくは頑張って耐えていくしかない」としている。
また、措置の適用を受け、道の観光需要喚起策「どうみん割」の予約停止、市の「はこだて割」の市民以外の予約停止も決まり、観光業への影響も必至だ。「函館元町ホテル」(大町)を経営する、函館ホテル旅館協同組合の遠藤浩司理事長(61)は「感染者が増えているので停止は仕方ないが、どうみん割も市内など狭い範囲で使えたらいいが…。これから3月にかけ、春休みや卒業旅行シーズンとなるので、感染が落ち着いた段階でまた復活させてほしい」と望んでいる。
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