市電8101号車運行再開 創業90周年「美鈴」の広告車両に

update 2022/1/18 19:08


 昨年12月に車体改修を終えた函館市電の部分低床車8101号車が17日、運行を再開した。今年が創業から90周年となるコーヒー製造、販売の美鈴商事(上湯川町、鈴木修平社長)による新たな車体広告が入った。

 市企業局交通部は車体広告主に対し、景観に配慮した色彩やデザインへの協力を求めている。同社による車体広告は今回が3代目。これまでもシンプルなデザインで、直近の約20年間は青色の帯に企業名を添えたものだった。

 新たな広告は90周年記念事業の皮切りとして更新。白の車体を生かしながら、ボルドー色の帯と商品を含めて統一を図っている企業名ロゴを配置。レトロ感ある落ち着いたイメージとなった。

 1932(昭和7)年に鈴木商店として創業し、46年に市民公募で「美鈴」となった歴史がある老舗企業で、今年は各事業拠点で展示即売会など記念事業を計画する。同社の高橋一美取締役営業部長(57)は「地域の方に『美鈴さん』と呼んでいただけるのはうれしいことであり、責任も重大と感じている。函館の企業として今後ともよろしくお願いします」と話していた。

提供 - 函館新聞社

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