130年の歴史に幕 湯ノ岱小で閉校式

update 2014/12/8 10:14


 【上ノ国】本年度末で閉校する湯ノ岱小学校(小助川浩校長、児童4人)で7日、閉校記念式典が行われた。同窓生ら約200人が出席し、130年間地域を支えた母校に感謝を伝えた。

 同小は1884(明治17)年に勝山小湯ノ岱分校として開校。55年ごろには鉄路工事や林業のにぎわいに合わせて児童数も増え、59年に272人とピークを迎えた。来年3月の卒業式までで計1580人の卒業生を輩出し、新年度に河北小に統合される。

 式典では工藤昇町長が「湯ノ岱小は常に地域住民の心のよりどころだった。伝統とその精神は変わることなく子どもたちに受け継がれる」と式辞。加賀俊昭教育委員長は「古里教育の実践は地域の歴史として未来永劫語り継がれていく」と述べた。

 小助川校長は「湯ノ岱小は教師の借家を教室に開校した。一度灯された教育の火は苦難を乗り越えながら絶えることなく受け継がれてきた。尽力いただいた皆さんに感謝したい。子どもたちは新たな環境で生活が始まるが、湯ノ岱小と地域への誇りを心に刻み前進してほしい」とした。

 6年の川嶋夏生君(12)と工藤愛結さん(12)、5年の宮城真衣さん(10)、3年の宮城拓海君(8)がステージでお別れの言葉を述べた。思い出を語る会では宮城輝基・実行委会長(40)が記念事業への協力に対する礼を述べ、料理を味わいながら学びやに思いを寄せた。

 同町内では早川小(児童5人)も本年度末に閉校し、滝沢小に統合される。

提供 - 函館新聞社

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