「そこのみにて光輝く」監督賞トロフィー 市文学館に寄贈
update 2014/12/5 10:13
第38回モントリオール世界映画祭で最優秀監督賞を受賞した「そこのみにて光輝く」(呉美保監督)を企画・製作したシネマアイリス(函館)代表の菅原和博さんが4日、函館市文学館(末広町22、藤井良江館長)を訪れ、同館に同賞のトロフィーを寄贈した。原作者の故佐藤泰志さんの直筆原稿などが並ぶコーナーと一緒に展示される。
函館出身の佐藤さん(1949〜90年)は「きみの鳥はうたえる」や「そこのみにて光り輝く」などの作品があり、芥川賞候補に5度選ばれながらも賞を逃すなど不遇の作家だった。トロフィーは佐藤さんに賞を捧げたいという呉監督の強い意向で、同館に寄贈することになり、託された菅原さんが同館に届けた。
菅原さんは「ロケには多くの人が携わっているので、たくさんの人にトロフィーを見てもらいたい」とし、藤井館長は「すばらしいトロフィーを寄贈いただき、大変ありがたい。映画関連の資料と一緒に展示したい」と話す。
「そこのみにて光輝く」は函館を舞台に希望を失った男と愛を諦めた女との姿を描いた。第87回米アカデミー賞外国語映画賞部門の日本代表にも決まっている。
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