函館市4〜9月 観光客入り込み316万人 前年比2・8%減 外国人宿泊は最高14万人
update 2014/12/5 10:12
函館市は4日、本年度上期(4〜9月)の観光客の入り込み数(推計値)を発表した。総数は316万2000人で前年度同期比2・8%(9万人)の減少。昨年と比べ、来函を動機付ける好材料がなかった一方、宿泊客数が過去最高の14万人を突破した海外客やクルーズ客船の寄港数増加が下支えした。市は下期(10〜3月)は前年度並み(約156万人)を見込んでいる。
入り込み客数は交通機関別の利用者数を基に推計、外国人宿泊客数は市内の宿泊施設への聞き取りでまとめた。市観光課は上期の減少の要因を昨年夏の競馬長期開催やGLAYライブの反動減とし、全国的な傾向として、大阪市内のテーマパークの新規アトラクション開業など「西日本に向かう傾向があった」と分析した。
交通機関別では、事故や不祥事の影響が尾を引き、JRは同9・2%減の69万5000人。バス、乗用車も減少した。航空機は、国際線が2割増え、国内線の減少分をカバーし、同6・3%増の38万5000人、船舶は上期に32隻寄港したクルーズ船が後押しして、同25・2%増の20万7000人だった。月別では4、5月を除き、6月以降は前年度を3・8〜4・9%下回った。
過去最高となった外国人宿泊客数は同4・3%増の14万473人。国別では、台湾が全体の72%を占めて10万1050人。中国が前年度の4500人から1万3128人に急増したほか、東南アジアのマレーシア、タイ、インドネシア3カ国からの客数も大幅に伸びた。香港、韓国からは激減した。
市は下期について、例年、冬の北海道人気に支えられ、東アジア各国からの外国人客が増える傾向にあり、市内のイベント充実も好材料になるとみている。同課は「中国本土からの観光客増加は全国的な傾向で、東南アジア各国は今後も伸びしろがある。11月から運航が始まった中国・天津、今月はマレーシアのチャーター便があり、外国人宿泊客は年間30万人台も期待できる」としている。
また、来年度の見通しとして、北陸新幹線開業の影響を考慮。一方で、8月にオープンする函館アリーナ開業がプラス要素になるとし、同課は「北海道新幹線開業へのステップになる年にしたい」としている。
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