童謡歌唱コンクール 笠原君全国金賞
update 2014/11/28 10:36
「夢じゃないでしょうか」—。函館市千代ヶ岱小5年生の笠原丞(じょう)君(11)は、3日に東京・ゆうぽうとホールで開かれた「第29回寛仁親王牌全国童謡歌唱コンクール」(日本童謡協会主催)の子ども部門で最高賞の金賞に輝いた。受賞した際の喜びのコメントで、会場を沸かせた。
同部門には、各ブロック決勝大会から勝ち上がった7人が出場。2番手で壇上に上がり、明るい曲調の「かぜよふけふけ」(山元護久作詞、小森昭宏作曲)を表情豊かに元気良く歌いあげた。笠原君は「ちょうどいい順番だったので、あまり緊張しなかったんだと思う。聞いている人にどう楽しんでもらえるかを考えながら歌えた」と振り返る。
大会1週間まで順調に練習を重ねていたが、学校を休むほど風邪をこじらせてしまった。痛めた喉を治すために吸入もした。何とか大会出場までには体調を万全に整えたが、不安は残ったままだったという。
リハーサルでは、出場者たちの歌唱技術の高さに驚き、緊張感が高まった。「いつも通り歌えば大丈夫だよ」。落ち着かない笠原君を見かねた家族の声掛けと最後の練習で気合が入り、本番に挑んだ。
「子ども部門」で金賞を受賞した笠原君の次の目標は、「大人部門」で金賞を取ること。「声変わりのことも考えると出場できるかどうか分からないけど、挑戦してみたい」と意欲をみせる。笠原君を指導し大会でピアノ伴奏を務めた、カワイ音楽教室講師の日向宏美さん(33)は「生まれ持った良い声質の歌声をこれからも響かせてほしい」と期待を込める。
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