「幕末のストーブ」暖か…高田屋嘉兵衛資料館で火入れ式

update 2014/11/26 10:20


 函館市内末広町13の箱館高田屋嘉兵衛資料館で25日、幕末に国内で初めて作られた西洋式ストーブを試しだきをしたことにちなみ、復元ストーブにまきを入れて点火する「火入れ式」が行われた。

 1856(安政3)年、厳冬の北方警備を強化するため、箱館奉行・村垣範正が武田斐三郎に製作指導を命じ、大町の鋳物師・目黒源吉が製造。この日に試しだきをした記録がある。

 復元ストーブは、当時の資料を基に約5年かけて1988年に完成。高さ90a、胴回り48a、重さ約90`。日ごろは展示のみだが、ストーブの日実行委(石塚大委員長)が毎年、火入れ式を行っている。

 酒井賢佑館長が点火すると、ストーブから「パチパチ」とまきが燃える音が響き、来館者は暖かさを楽しみ、先人の苦労をしのんだ。神奈川県綾瀬市から訪れた主婦・大久保昭子さん(61)は「ストーブの形が美しく、ゆったりとした暖かい時間を過ごせてうれしい」と話し、ストーブに手をがざしていた。(山崎純一)のでは」とし、今後も積極的な活用を呼び掛けていく方針だ。

提供 - 函館新聞社

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