8区陣営 臨戦モード 衆院解散総選挙へ
update 2014/11/22 10:05
衆院が解散した21日、道8区(渡島・桧山管内)に出馬する各陣営は一気に選挙モードに突入した。12月14日の投開票までわずか23日間の超短期決戦で、候補予定者は東京から地元に戻ったり、管内を遊説したりするなどした。各陣営は体制構築に向けた詰めの調整を進めながら、師走決戦への緊張を高めた。
●前田一男氏
自民党前職の前田一男氏(48)は衆議院本会議場で初めての解散に立ち会い、午後6時過ぎに帰函。「思ったよりも淡々と受け入れた。頭も体も心も選挙に向いている。バッジも国会事務所に置いてきたが、もちろん戻る決意だ」と力強く語った。
その後、市内のホテルで開かれた連合後援会の幹事会に出席。選対に実質的なトップを置かず、同党の道議3人と、後援会会長団の複数の会長による「集団指導体制」で選挙を戦うことを決めた。「過去に前例がない体制」(後援会幹部)といい、党派を超えて幅広い支持を集める狙いだ。
22日は市内でのあいさつ回りのほか、八雲、長万部町で集会を開く。23日は千歳町で事務所開きを行う。
●逢坂誠二氏
民主党元職の逢坂誠二氏(55)は21日、函館駅前で朝の街宣活動後、桧山管内入り。福原賢孝道議とともに厚沢部、乙部、江差、上ノ国町で役場や農協、漁協、支持者へのあいさつ回りをこなした。
夜は江差町地域振興センターで活動報告会を開催。「医療や教育、福祉を大事にし、地域振興や原子力などの政策にもう一度耳を傾けてもらわなければ」と議席奪回への決意を語るとともに、「(自民が勝てば)特定秘密保護法や集団的自衛権の行使容認、武器輸出なども、安倍首相は全部信任されたと言う」と現政権への危機感を示した。
22日には江田五月元参院議長が来函。午後から函館駅前など市内数カ所で演説する。
●原田有康氏
共産党新人の原田有康氏(66)は、解散とほぼ同時刻の午後1時過ぎから戸井地区で始動。浜町など4カ所で街頭演説を行い、消費増税の取りやめと大間原発の即時建設中止、集団的自衛権の行使反対を訴えた。
原田氏は取材に「時間が延びれば延びるほど安倍政権の実態が暴かれる。その前に解散したのでは」と指摘。演説では消費増税の影響で国民生活がますます苦しくなると指摘しながら「大企業の顔色をうかがうような経済政策をやめることで、中小企業の賃金増加や安定した医療制度を実現できる」と主張した。
また「野党としてしっかりと対案を出し、立ち向かえるのは共産党のみ」と述べ、本格化する選挙戦に向け力を込めた。
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