フコキサンチンの可能性探る 道内初の海藻機能性セミナー
update 2014/11/21 10:05
函館近海で採れる海藻アカモクなどに多く含まれる成分「フコキサンチン」の普及に向けた海藻機能性セミナー(函館地域産業振興財団主催)が20日、ホテル函館ロイヤルで開かれた。研究者3人の講演とパネルディスカッションを通じ、フコキサンチン利用の今後の展望を探った。
海藻機能性に特化したセミナーの開催は道内初で、約60人が参加した。財団の三浦汀介副理事長が「函館マリンバイオクラスター事業で研究を重ねてきたフコキサンチンの含有食品の開発と購買意欲が活発になれば」とあいさつ。
フコキサンチン研究のトップランナーで、北大大学院水産科学研究院の宮下和夫教授が「フコキサンチンの抗肥満活性」と題して講演。研究で抗肥満活性や抗糖尿病活性が明らかになり、一定量摂取すると内臓脂肪が減るというデータも出ていることを紹介。既にアカモク油を使ったサプリメント「フコキサンチン1000」が商品化されており、試作が進む粉末についても「製品の素材に練り込むと、おいしくなり、栄養価も改善できる」と話した。
早稲田大ナノ理工学研究機構規範科学総合研究所ヘルスフード科学部門研究院の矢澤一良教授、オリザ油化研究開発本部食品開発部の単少傑課長も講演。宮下教授と3人で討論も行った。
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