函大有斗野球部が被災地でボランティア
update 2014/11/20 10:08
函大付属有斗高校(宮岡秀昌校長、生徒584人)の硬式野球部員41人がこのほど、東日本大震災で甚大な被害を受けた岩手県陸前高田市で、土の中にある遺留品などの捜索ボランティア活動を行った。同部の橋本大成主将(2年)は「震災で犠牲になった人たちのために、自分たちは何が出来るかを考える良いきっかけになった」と振り返る。
同校を運営する野又学園の野又淳司常務理事が震災後に何度か同市を訪れ、ボランティア活動に従事したことをきっかけに、生徒にも現地の状況を肌で感じてもらおうと派遣を計画。10月24〜26日に実施した。
1、2年生部員41人、同部の片口伸之監督に加え、野又常務理事、宮岡校長らが参加した。現地で遺留品の捜索活動を続ける陸前高田市復興サポートステーションの指導を受けながら、同25日に作業を行った。
にぎやかな住宅地だったが、現在は建物の基礎部分しか残っていないさら地で、道路沿いの側溝に溜まった泥などを掘り起こし、硬くなった土を丁寧に解かして埋まっている品物を探し出した。中には名前付きのコップやネックレスなどもあったといい、橋本主将は「部員の口数が少なくなり、作業に没頭していた。見つかるたびに被害の大きさを実感した」と話す。
函館に戻ってからは部員同士でボランティア活動について話すことが多くなった。宮岡校長も「初めての経験だったが、生徒たちの心の中にはいろいろな思いが芽生えたはず」とし、選手は「また機会があれば参加したい。それまでは一生懸命野球に取り組みたい」と声をそろえていた。
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