列車火災想定、青函トンネルで防災訓練
update 2014/11/18 10:30
【福島】青函トンネル(全長53・85`)内での列車火災に備え、JR北海道函館支社は17日、福島町館崎の旧吉岡海底駅で総合防災訓練を行った。同支社や警察、消防など約180人が参加し、関係機関の連携や対応策を確認した。
訓練は防災体制の強化を目的に、トンネルが開通した1987年に実施し、毎年2、3回行っている。函館発青森行き臨時特急(6両編成)が知内信号場を通過後、後部1号車の乗客がたばこをごみ箱に捨てたことから出火した―という想定。
避難通路や消火設備がある旧吉岡海底駅まで列車が移動する途中に、1号車内に白煙が充満。乗客は車掌の指示に従い、5、6号車に避難した。同駅到着後は、社員が速やかに乗客を誘導したほか、待機していた救急隊員が重軽傷者3人を担架や車いすなどで運び、応急手当てした。また、トンネル内に設置してあるスプリンクラーを使用して、消火活動も行った。
この後、JRや道警函館方面本部、消防が連携を確認。対策本部を設置し、情報収集や現場検証に当たるなど、現場は本番さながらの緊張感の中で訓練を進められた。
同社の鈴木理夫次長は「車掌と運転士の連携が取れ、乗客の避難が素早く行われた。警察と消防の関係機関との連絡もスムーズだった。新幹線開業後も訓練を継続し、安全確保に努めたいていきたい」と講評した。
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