大川中跡地に市営住宅、函館市検討

update 2014/11/18 10:29


 函館市は、市立小・中学校の再編に伴って2016年3月で廃校が決まっている大川中学校(大川町12)の跡地に、市営住宅を建設する方向で検討を進めている。学校再編計画に伴う跡地利用策が示されるのは今回が初めて。同校に程近く、老朽化している団地を置き換えるとともに、17年度まで同校の体育館を暫定的に使用を認める方向を打ち出している。

 市は昨年6月に、市営住宅などの供給戸数の今後のあり方を定めた公営住宅長寿命化計画(2013〜22年度)を策定。この中で、1949〜51年建設の松川団地(3棟、72戸)と1956〜58年建設の田家B団地(10棟、58戸)を老朽化に伴って建て替え、現在地に計192戸を建設する計画を打ち出しているが、大川中廃校に伴い、跡地を利用して両団地を統合する計画へと変更する。

 市都市建設部によると、両団地の居住者が建て替え時に一時的に他の場所に住み替えを行う必要性がなくなり、居住者の負担が減る点や、市営住宅建て替えに伴う解体が国からの交付金の対象となるため、大川中校舎を解体する場合に費用負担が軽減するなどのメリットがあるとしている。

 大川中は桐花中と統合し、16年3月で廃校となるが、給食調理場は18年3月まで使う予定。このため、調理場の使用を終えた後に校舎などを一括で解体し、その間の16〜17年度は体育館の使用を暫定的に認める考えとしている。

 工藤寿樹市長は今年6月に開かれた住民との懇談会で、「大川中の体育館を(災害時の)避難所として活用させてほしい」との意見に対し、「すべて残すことは財政上不可能」との考えを示していた。

 市住宅課は「現段階では大川中跡地を活用する以外は何も決まっていない。戸数や規模、整備費用の算出などはこれからの作業」としている。

提供 - 函館新聞社

前のページにもどる   ニュースをもっと読む



ご注意:
●掲載している各種情報は、著作権者の権利を侵さないよう配慮の上掲載されるか、又は、各情報提供元の承諾の元に掲載されています。情報の閲覧及び利用については「免責事項」をよくお読み頂いた上で、承諾の上行って下さい。
●掲載中の情報の中には現在有効ではない情報が含まれる場合があります。内容についてはよくご確認下さい。

ページ先頭へ

e-HAKODATE .com
e-HAKODATEは、函館市道南の地域情報や函館地図、旅行観光情報、検索エンジンなど、函館道南のための地域ポータルサイトです