タイで函館アピール、観光客誘致訪問団が出発

update 2014/11/18 10:29


 函館市の官民トップによるタイ観光客誘致訪問団が17日、現地に向けて出発した。昨年11月に続いて、2度目の訪問で、政府観光庁や航空会社、旅行会社で函館観光のさまざまな魅力をPRする。工藤寿樹市長は「親日国で北海道人気もあり、今後も増加が期待される。中国・天津航空同様にまずはチャーター便から始めてもらえるよう要請したい」と抱負を語った。

 タイから函館を訪れる観光客は主に新千歳空港経由での来道が多く、函館の宿泊客数は2013年度は8918人と急増している。訪問団は工藤寿樹市長、松本栄一函館商工会議所会頭、渡邉兼一函館国際コンベンション協会会長をはじめ15人で構成し、20日まで現地に滞在。昨年の初訪問後にタイ国内ではクーデターが起こるなど、政情が不安視されたが、市は「いずれは民主政権が樹立されるので心配はしていない」とする。

 現地では、政府観光庁、タイ首相府広報局、旅行会社数社を訪問。タイ国際航空と格安航空会社(LCC)のタイエアアジアXでは函館へのチャーター便就航を要請する。また、今年2月に来函したチャトロン・チャイサン元教育大臣との懇親会も予定し、教育交流や人材育成分野の意見交換を行う。

 また、訪問に合わせて、市はタイ語の卓上カレンダーを3000部製作。サクラの五稜郭公園、ツツジが美しい恵山、紅葉の香雪園、雪景色の駒ケ岳など四季の風景やグルメ、温泉の写真を取り入れた。活動先で配布し、函館のイメージ向上につなげたい考え。

 工藤市長は「観光面だけではなく、物産の販路拡大の可能性も探りながら走り回ってきたい」と述べた。

提供 - 函館新聞社

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