函館に客船 最多36隻…本年度6万5000人が来函
update 2014/11/16 10:28
低気圧の影響で入港が遅れていた国内最大の豪華客船「飛鳥U」(5万142d)が15日、函館寄港を果たした。同船で年内の客船寄港はすべて終了。函館を訪れた延べ36隻の乗員、乗客数は約6万5000人となり、昨年度の14隻、1万7961人を大きく上回り過去最高となった。大型客船の寄港が例年以上に多く、市街地のにぎわい創出にもつながった。
市港湾空港部によると、今年4〜11月の寄港予定数は計38隻で、7万人の来函を見込んだ。7月と8月に計2隻の寄港が中止となったため、想定を下回ったが、隻数、総d数、乗員、乗客数のいずれも過去最高を大幅に更新。2015年3月25日に「飛鳥U」の寄港が決まり、14年度の実績はさらに1000人程度上乗せされる見通し。
今季は特にプリンセス・クルーズ社が日本発着クルーズを強化し、函館港での過去最大の客船「ダイヤモンド・プリンセス」(11万6000d)が7回、「サン・プリンセス」(7万7441d)が13回寄港。小樽発着で12週連続のクルーズを展開した「サン―」は集客に苦戦したが、「ダイヤ―」は、3000人規模の寄港が続いた。
このほかの大型客船では「セレブリティ・ミレニアム」(9万1000d)が2回、「コスタ・ビクトリア」(7万5166d)が1回寄港。8月には世界唯一の客室分譲型客船「ザ・ワールド」と「サン―」が同じ日に港内に滞在し、港のにぎわいを演出した。
来年度は「サン―」の国内寄港がないため、寄港数は減少するが、市は「例年よりは多い25隻前後を目指す」とする。米田剛港湾空港振興課長は「ことしは多くのクルーズ客船でたくさんの乗客に函館を楽しんでもらうことができ、感謝している。来年度はことしよりも減少する見通しだが、より多くの客船に来てもらえるよう誘致に努めたい」としている。
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15日に寄港した「飛鳥U」は神戸発着のクルーズ中で、14日午前8時に入港を予定してたが、天候不良のため、沖止めとなっていた。このため、16日に予定していた鳥取県境港の寄港をやめ、函館から直接、韓国・浦項に向かった。
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