英語版絵本を米国に、佐藤さん版画展で協力
update 2014/11/13 10:05
函館の市民団体「『おきなわ島のこえ』英語版プロジェクト」(ピーター・ハウレット代表)は、函館蔦屋書店(石川町85)で、函館在住の版画家佐藤国男さん(62)の木版画展を16日まで開いている。太平洋戦争で唯一の本土決戦となった沖縄戦を描いた絵本「おきなわ島のこえ」の英語版を米国に贈り、広く知ってもらう狙い。約40点の作品を展示・販売しており、売り上げの一部をプロジェクトの資金に充てる。
この絵本は画家の丸木位里さん、俊さん夫妻が沖縄戦の悲惨さと平和の尊さを表現したもので、1984年に出版された。同プロジェクトが2011年に英語版(RIC出版)を出版したが、資金不足のため米国の図書館や平和団体に贈呈するという当初の目標が達成されていなかった。
そこで、佐藤さんの協力を得てチャリティー版画展を企画。会場には宮沢賢治の童話の世界を彫った作品がずらりと並び、大きいもので50a×70a、小さいもので15a×30a。
同プロジェクトの鍋島明雄事務局長は「沖縄での地上戦のことはあまり知られていないので、絵本を通じ米国の人たちも知ってほしい」と話す。16日午後3時からは、鳥本八重子さん(函館朗読奉仕会)による、おきなわ島のこえスライド朗読劇がある。
版画展は午前10時〜午後7時。
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