渡島総合振興局の観光人材育成、地域住民とプログラム作り

update 2014/11/13 10:04


 【北斗】2016年3月の北海道新幹線開業をにらんだ渡島総合振興局の観光人材育成事業が12日、北斗市内で行われた。観光業界での就業希望者らが7月から地元住民とワークショップで議論を重ね、観光プログラムを考案。この日、モニターツアーの形で成果を検証した。

 新幹線時代の観光地域づくりを行う人材の育成が目的。全道各地から応募があり、20〜40代の5人が参加した。

 7月に事業がスタートし、道南についての知識や観光商品づくりの技術を習得したほか、農漁業者ら地元住民と一緒にワークショップを行い、地域資源を活用した観光プログラム作りに取り組んできた。

 北斗市で観光メニューとして候補に上げたのは、上磯郡漁協上磯支所で行うホッキの水揚げ風景の見学や殻むき実演・体験と、上磯駅前商店街の店を回るつまみ食いツアー。この日は管内自治体と観光協会の職員ら約10人がモニターとしてツアーに参加し、メニューとしての可能性を探った。漁協女性部メンバーが指導するホッキの殻むきは、参加者から「おもしろいメニューで、ホッキ漁に興味がわいた」と好評だった。

 札幌市の武田恵さん(24)は「道南のことを全く知らない状態からのスタートだったが、魅力的な地域の資源を知ることができた。この経験を生かして観光に携わっていきたい」と話した。

提供 - 函館新聞社

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