青函新時代 構築目指す ツインシティ25周年記念式典

update 2014/11/11 10:33


 青森・函館両市のツインシティ(双子都市)提携25周年の記念式典が9日、函館市湯川町1の花びしホテルで開かれた。両市の関係者や市民ら約200人が出席、2016年3月の北海道新幹線開業を見据え、青函新時代の構築を目指していくことを誓った。

 両市は青函トンネル開業1年後の1989年3月、文化や観光、スポーツ、経済などの分野で交流を図ろうとツインシティ提携を締結。交流事業は当初55事業で始まり、本年度は103事業のうち80事業を行うなど、官民での草の根交流が続いている。

 青森・函館ツインシティ推進協議会会長の工藤寿樹函館市長は「新幹線開業で青函の移動時間が2時間から1時間へと大幅に短縮される。市民交流のみならず、観光や経済面でも結びつきがより強まる」と期待感を示し、「新幹線時代を前に、豊かで魅力あふれる新青函経済文化圏の形成を目指し、次の世代に継承、発展させるためさらに連携を強化させていきたい」と強調。鹿内博青森市長は「縄文時代からの青函の結びつきがあればこそ、新幹線の新しい時代を切り開き、築いていける」と、新時代の幕開けへの力を込めた。

 式典は函館ジュニアドリームオーケストラの演奏で幕を開け、「笑顔でつながる青森・函館」と題したプロモーション映像も上映された。会場には両地域から募った青函連携商品の展示や、子ども絵画展の入賞作品展示と表彰式などが行われた。また、25周年記念事業として両地域の特産品を使った青函コラボスイーツ「ヒトナツノコイ」(青森側)と「青函プリン」(函館側)のセットが来場者に配布された。終了後は同協議会の会合が開かれ、25周年記念事業の内容が報告された。

 交流表彰団体は次の通り。

 【函館市】函館にしき石・水石同好会▽青函ツインシティ押し花・アートクラフト実行委員会▽函館市剣道連盟▽函館卓栄会▽日本バーテンダー協会道南本部函館支部

 【青森市】青森市歯科医師会▽日本棋院青森県本部▽青森市朝野球協会▽青森市卓球ベテラン会▽青森県建築士会青森支部

提供 - 函館新聞社

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