今年は駅前色鮮やか 冬フェスイルミネーション設置作業

update 2014/11/9 10:15


 北海道新幹線開業を見据えた冬季観光コンテンツの充実に向けて、函館市内ではイルミネーションの設置作業が進められている。JR函館駅前広場では、駅の出入り口から国道5号までの遊歩道上にアーチ状の電飾を計10基設置するほか、花壇にも電飾を取り付ける。はこだてクリスマスファンタジーと連動し、今月29日からの点灯を予定、観光客らを楽しませる。

 函館市など官民でつくるはこだて冬フェスティバル実行委員会が主催する「はこだてイルミネーション」は、毎年12〜2月に西部地区の二十間坂や八幡坂などで実施してきた。今年から駅前と函館朝市周辺から二十間坂に続く「開港通り」に対象エリアを拡充。駅を起点に西部地区までの回遊性を高める。

 駅前広場では高さ3・2b、幅3bのアーチ状電飾を設置するほか、花壇にはネット状電球や大小20基の球状の電飾を飾る。開港通りでは、街路灯に雪の結晶の形をしたイルミネーションを配置。西部地区を含め、全エリアで計約12万個のLED(発光ダイオード)電球を使用する。

 例年、クリスマスファンタジー終了後は観光客の入り込みが減少し、冬期間の落ち込みが函館観光の弱点≠ニされている一方、近年は、台湾を中心とした外国人観光客が冬季観光を下支えしている。特に中華圏の旧正月「春節」(2月)時期には多くの台湾人客が訪れ、今冬は4日に就航した天津航空のチャーター便効果も期待されており、市などは2月に花火大会の開催を予定する。

 市ブランド推進課は「イルミネーションで駅を利用する観光客を出迎える雰囲気をつくり、周遊してもらえるエリアとしたい。春節時期には海外客の誘致にもつなげたい」としている。

提供 - 函館新聞社

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