秋イカ漁上向き、道南太平洋
update 2014/11/7 10:23
道南太平洋で秋以降に漁獲されるスルメイカの南下群(秋イカ)の漁模様が上向いてきた。低調な水揚げが続いていたが、南下群が来遊し始め10月下旬から好転。函館港近海釣りイカ(冷凍船、トラック便除く)の水揚げ量は10月単月で122dとなり、下旬だけで67dと好調。年内は函館近海に漁場が形成されるとみられ、今後の漁に期待がかかる。
函館市中島廉売内の紺地鮮魚(紺地慶一社長)では6日、いけすイカ1`(3、4匹)を1000円で販売。同店は「日によってバラつきはあるものの、順調に入っている。価格も落ち着いてきた」という。
近海釣りイカの水揚げ量は、6〜10月の累計で385dと低迷。不振だった前年同期を40%、過去10カ年平均(2004〜13年)を65%下回る。10月単月は前年(53d)の2・3倍となり、下旬の好調さがトータルに反映された。
11月に入っても好漁傾向は続いており、函館市漁協(橘忠克組合長)は「10月下旬から戻りイカが見えてきた。魚体も大きい。津軽海峡での漁場形成が長く続き、残る期間で挽回したい」と期待を込める。
道総研函館水試(金森浩一場長)の澤村正幸研究主査は「今後次第に漁場が函館近海に形成されるだろう。豊漁が続く期間も、過去2年(高水温の影響で南下群の来遊が遅れた)に比べると、長くなるのではないか。ただ、漁期前半の不漁分をカバーできるかどうかは分からない」としている。
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