大間原発が安全審査申請へ
update 2014/11/7 10:22
青森県大間町に建設中の大間原発で、事業者の電源開発(東京)による原子力規制委員会への適合性審査の申請に向けた調整が最終段階を迎えていることが、6日までに分かった。13日にも同社幹部が同県や同町に対し、申請内容や時期について明言する可能性がある一方、建設差し止めを求めて同社と係争中の函館市には、関連する情報の提供はない。
大間原発は東日本大震災を受けて工事が中断し、2012年10月に工事を再開。同社は耐震性向上や防潮堤設置、原子炉格納容器の破損対策など、新規制基準への適合に向けた対策を検討しているが、申請時期の先延ばしが続いている。
同社広報は「安全審査の申請時期を含めて調整中」とし、県や町への説明日程や函館市への対応を含めて未定とする。また、同町は「電源開発側から連絡は来ていないが、説明があるとすれば町議会の大間原発対策特別委員会で受けることになる」としている。
一方、函館市が国や同社を相手取り、大間原発の建設差し止めなどを求めている訴訟で、同社が提出した答弁書には検討中の安全対策の内容が含まれ、「適合性審査を受けるための準備段階での請求は適格性を欠く」などと主張。工藤寿樹市長は10月30日の会見で、同社が規制委への申請を行わない中でのこうした主張に強い不快感を示していた。
市総務部によると、6日現在、同社から来庁に関する連絡はないとし、工藤市長は取材に「(電源開発から)連絡が来ていないので話のしようがない」と話している。
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