津波に備え避難経路確認、石崎小で住民参加型防災総合訓練
update 2014/11/7 10:22
函館市の防災総合訓練が6日、函館石崎小学校で行われた。住民参加型の訓練で、同校児童や周辺町会、自主防災組織など約350人が参加。津波発生時の避難経路の確認や避難所の運営などを体験し、緊急時に備えた。
訓練は市内沿岸部の地区を対象に行っており、今年で3回目。石崎町は最大規模の津波浸水を予想した「津波ハザードマップ」上の浸水区域となっており、海抜26・1bの同小へ避難し、避難所生活を体験することを目的に実施した。
午後1時15分に三陸沖北部でマグニチュード8・0の地震が発生し、市内では震度5強を観測、太平洋沿岸西部に大津波警報が発表されたとの想定で訓練を開始。参加者は函館中央署や市消防本部の指示に従い、次々と避難所の体育館に集まった。負傷者の搬送も行い、自主防災組織のメンバーは「大丈夫でしたか」「頑張ったね」と声をかけながら応急手当てを施した。
車両から体育館へリレー形式で水や支援物資を運んだり、避難所の運営を支援する防災ボランティアが行方不明者の安否を確認。町内の主婦が中心となって約300人分の炊き出しを用意し、銭亀沢中学校の生徒たちが配るなどして手伝った。
石崎小の木村歩夢君(11)は「すぐに避難するためには、ルールをしっかりと守ることが大切だと分かった」と振り返る。毎年訓練に参加している同町の主婦、原田清子さん(77)は「災害時は年齢も職業も関係なく、みんなが協力しなければならないと改めて思った」と話していた。改行 リーダー役として指示を出した同町会の田中勝廣会長(82)は「町内会独自の訓練も引き続き実施して、常に防災意識を高く持っていきたい」と語った。
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