未来大生が都市景観賞PR デザインカルテット部がポスター制作
update 2014/11/1 10:22
函館市は、景観に配慮した建築物や活動を表彰する「第20回函館市都市景観賞」をPRする宣伝物の制作を進めている。原案は公立はこだて未来大学のサークル「デザインカルテット部」が担当し、部員6人が参加した選考会で最優秀作品を決定した。11月上旬から函館市電車内などで掲示する。
同賞は1995年度から過去5年以内に新改築を行った建築物や景観活動に取り組む個人・団体を表彰している。近年、応募数が減少しているため、本年度は募集期間を大幅に延長し、表彰を来年度に実施するなど、スケジュールを見直した。ただ、8月に募集を開始したが10月末現在で応募は10件と伸び悩んでいる。
市は12月26日の締め切りに向けて、改めて市民に同賞を周知しようと宣伝物制作を企画。デザイン制作もまちづくり活動の一環として、同賞の選考委員長を務める岡本誠教授が同部に持ちかけ、2、3年生の部員6人が9月中旬から取り組んだ。
10月30日に岡本教授や市まちづくり景観課職員による審査が行われ、最優秀賞には山内雅貴さん(19)が選ばれた。作品は、濃紺の背景に西部地区の建物を版画風に描き、キャッチコピー「いい街なみ、みつけた。」を中央部にさりげなく配置。山内さんは「景観賞のことは知らなかったが、私が賞から感じた『かっこいい』イメージを出した」と話した。
山内さんの作品のほか、掲示用作品として4点を選んだ。細部を修正し、市電車内の窓づり広告や液晶ディスプレーでの表示、市のホームページ上での公開を予定。11月25日から市役所で開く都市景観賞のパネル展でも掲示する。
各作品について岡本教授は「短い制作期間や経験が少ない中で、表現力が上がった。挑戦を重ねてさらにいい作品をつくってほしい」と講評。同部の加納俊平部長(20)は「制作に参加したことで函館の景観を注意深く見るようになり、まちなみの独特さを知ることができた」と話していた。
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