天津航空 函館乗り入れへ
update 2014/10/29 10:18
中国の天津航空は28日、11月4日から天津市と函館を結ぶチャーター便を週2往復運航すると発表した。2日からは新千歳にも乗り入れ、中国本土から本道への送客に力を入れる考えだ。2012年には沖縄県の尖閣諸島をめぐり日中関係が悪化したことで来函する中国人観光客は減少。ただ最近は回復傾向にあり、チャーター便就航を機に一層の増加が期待できそうだ。
天津市は函館の友好交流都市。同社は今年5月に静岡(週5往復)、6月に沖縄那覇(週2往復)にチャーター便の運航を開始し、日本国内路線の開拓を強化している。函館を含む道内2路線就航もその一環で、機材は180人乗りを使用。所要時間は3〜4時間程度という。
同社によると、すでに運航している静岡と那覇便は搭乗率がいずれも90%前後で推移し、好調を維持しており、道内便に関しても「北海道人気は根強く、特に冬場が魅力的で、需要が見込める」とする。
函館と新千歳は週2往復する計画で、函館が火、木曜で、新千歳が金、日曜。新千歳から道内に入った場合、帰国は函館を使用するといった具合に、両空港を組み合わせた旅行商品が主体になるとみられる。同社が発表したのは来年3月26日までの冬期ダイヤだが、春以降も運航を継続する考えだ。
中国本土から函館へのチャーター便乗り入れは10年まで運航していた南方航空(杭州線)以来4年ぶり。翌年には香港エクスプレス航空が運航したが、それ以来途切れていた。市港湾空港振興課は「観光客増加が期待できる」と歓迎。「チャーター便を成功させてもらい、定期便就航に結びつけてほしい」としている。
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