函館の会社、ITで高齢者見守り支援
update 2014/10/28 10:17
函館市でソフトフェア開発を手がけるグローバルコミュニケーションズ(富岡町2、笹谷隆社長)は、IT機器を使った高齢者の見守り支援事業に乗り出す。利用者が血圧などを測定し、専用のデジタルペンで健康状態を記入するだけで、情報が介護事業者や離れて暮らす家族などに送信される仕組み。一人暮らしの高齢者などの健康管理を行うのが狙いで、年内に東京の老人ホームで先行して運用し、来年から道南での本格的展開を目指す。
同社は、2011年に高齢者の買い物支援を行うソフトを開発。現在も5つの事業者から需要があり、買い物代行サービスなどに役立てられている。
一方で、買い物にとどまらず、高齢者の見守り支援へのニーズもあったことから、同社は昨春に専用ソフト「コミュニケーション支援プラットホーム〜絆Ver2・0」の開発に着手。今年7月に完成し、試験稼働を行ってきた。
利用者は、小型カメラがペン先に搭載されたデジタルペンで、アンケート方式の問診票に最近の体調を書き込む。その後、無線通信機能が付いた血圧計や体重計で測定を行うと、問診票のデータと共に、サーバーに情報が送信され、遠方の家族や医療機関などに健康状況などが提供されるという仕組み。
笹谷社長は「紙にペンで書き、血圧などを測るだけなので、機器の操作に慣れていない人でも使える。問診票には、電話連絡がほしいといった要望も書き込めるようになっている」と話す。
同社は、今後も高齢化社会に対応したソフトウェアの開発に取り組む方針。笹谷社長は「元気なお年寄りに地域で長生きしてもらうために、生活支援に繋がるものを手がけていきたい。一人暮らしのお年寄りなどが抱える不安をITで解消できれば」と意気込む。
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