函館山登山バス、北大留学生が3カ国語で案内/外国人旅行客に好評
update 2014/10/19 10:16
函館バス(森健二社長)が函館山登山バス内で5月から実施している日本語・英語・中国語の3カ国語の案内サービスが好評だ。約3カ月間の研修を積んだ北大水産学部の中国からの留学生らが奮闘し、年々増加する外国人旅行客に対応している。同社は「外国人のお客様に対するおもてなしの質を向上できれば」としている。
同社では、2012年から同学部の留学生を採用して、バス乗り場付近で外国人客への案内を行ってきた。ただ、登山バスの車内では見どころなどの説明が日本語のみで、外国人利用者への対応が完全ではなかったため、留学生を車掌として乗車させることができないか検討を重ねてきた。
3月から登山バスで10年以上車掌を務めるベテランのスタッフが、留学生相手に研修を実施。どのタイミングでどんな案内をすればよいのか、バスに乗車して教え込んだという。
現在は中国人などの留学生6人が、シフト制で登山バスの車掌を務めている。サービス導入時から業務に携わっている王姮さん(29)は「研修は大変だったが、仕事は楽しい。いろんなお客様と触れ合えるし、学生としてもいい経験になる」と充実感あふれる表情で話していた。
実際に利用した外国人が2日続けて乗車するなど案内は好評だ。バス停付近には、バスの運行時刻のほか市電の乗り場などを尋ねる多くの外国人旅行客が訪れ、その対応にも当たる。業務に携わる張勲さん(26)は「自分が役に立つことができて嬉しい」と話していた。
登山バスに乗車する外国人は中国や台湾、タイからの旅行客がほとんどで、多い時で車内の半数以上を占めることもあるという。同社バス事業部の内沢博昭次長は「外国人のお客様に対してよりよい接遇ができるように環境整備を進めていきたい」としている。
ご注意:
●掲載している各種情報は、著作権者の権利を侵さないよう配慮の上掲載されるか、又は、各情報提供元の承諾の元に掲載されています。情報の閲覧及び利用については「免責事項」をよくお読み頂いた上で、承諾の上行って下さい。
●掲載中の情報の中には現在有効ではない情報が含まれる場合があります。内容についてはよくご確認下さい。