産業用・医療用機器メーカー「アサヒ」が函館に拠点
update 2014/10/18 10:13
産業用・医療用機器の開発・製造を手がける東京都江東区の「アサヒ」(宮野学社長)は20日から、函館市産業支援センター(桔梗町379)内のインキュベータールームに入居する。函館で新たな機器の開発・製造に向けた研究などを行い、将来的には工場を開設し、市内に生産拠点を設ける構想を持つ。市は企業誘致事業の成果として、地域企業との連携が深まることを期待している。
同社はプリント基板や板金・製缶品、ケーブル、ハーネスなどの設計、製造を手がけ、千葉県内にも拠点を持つほか、中国・上海に商社機能、タイ国内にも工場を持つ。
2011年7月に日本政策金融公庫東京支店の取引先企業の研修で函館を訪れ、同年から半導体製造装置メーカー「メデック」(鈴蘭丘町、漆嵜照政社長)との取り引きが始まった。今年、メデックからの受注拡大の話が持ち上がり、宮野社長が9月中旬に函館への拠点開設を決断。同センター内への入居契約を市と結んだ。
アサヒ役員で北海道事業部事業部長の石本丈尚さん(44)は「函館市の支援やメデックとの業務取り引きが当社のアクセルを踏んでくれた。社長も私も、温厚でありながら魂が入っている函館の人たちにほれ込んでいる」と話す。
インキュベータールームの使用期間は17年10月まで。今年12月をめどにセンター内での開発や製造業務を本格稼働させ、道内や東北の企業との取り引き拡大も目指す。市工業振興課は「企業誘致に向けた取り組みの成果。函館の拠点を大きくしていってもらえたらうれしい」としている。
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