函館どつくで新造船進水式

update 2014/10/16 10:03


 函館どつく(函館市弁天町)で15日、本年度4隻目の新造船「グローバル・ヒーロー」の進水式が行われた。晴天の下、約500人の見学客が訪れ、船の雄姿を見守った。

 新造船はパナマの海運会社「エンジェル・シップホールディング・エス・エイ」が発注した全長180b、幅30bの木材兼ばら積貨物船。燃費性能を向上させたエコシップで、同社の親会社にあたる名村造船所(大阪)と共同で、8月18日から同船の建造を進めてきた。函館どつくでエコシップを手掛けるのは2隻目。完成・引き渡しは12月上旬を予定している。

 式典では進水作業が完了し、記念のくす玉が割られると観客のムードは最高潮に。巨大な船体がゆっくりと海に向かって進み出すと、拍手と歓声が沸き起こった。

 函館青柳小6年の赤石和瞳君(11)は社会科見学で訪れ、「想像よりも大きな船が意外とスムーズに進んでいったのでびっくりした」と興奮した様子。また、函館市新川町の中央保育園の年長児24人も会場に駆け付け、田村優衣ちゃん(5)は「大きい船が進むところを見ることができて楽しかった」と笑顔で話していた。

 同社は「エコシップの建造を、引き続き名村造船所と共同で進めていきたい」としている。

提供 - 函館新聞社

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