五稜郭築造150年祭、ボランティアが支える
update 2014/10/16 10:02
五稜郭築造150年祭の中の催し「幕末見廻隊」と「箱館抜刀隊」が18、19日で終了する。4月のイベント開幕から五稜郭公園内で繰り広げた函館流のおもてなしで、観光客に大好評だった。半年間続いた催しを支えたのは延べ1000人を超す市民ボランティア。参加者は「観光客の笑顔を見ることができてよかった」と口をそろえる。
記念イベントの目玉企画で、同公園を訪れる観光客を楽しませようと、4月26日のイベント開幕日から実施。抜刀隊は箱館戦争の激闘の様子を再現するパフォーマンスで、箱館五稜郭祭で殺陣を担当する箱館稜雲社と函館野外劇の殺陣チームのメンバーが演じた。
幕末見廻隊は、ボランティアスタッフがペリーや榎本武揚ら幕末の人物に扮し、観光客と一緒に記念撮影するもの。観光客のカメラを受け取り、撮影するのもボランティアが担当。土日祝日が開催日で、これまでに50回以上行った。
記念撮影を待つ観光客の列は途切れることなく、中でも外国人観光客が大喜びだったという。苫小牧市の主婦、立野祐衣子さん(28)は「五稜郭の雰囲気にぴったりのサービスで旅行のいい思い出になった」と満足そうに話した。
スタッフは青年会議所や商工会議所青年部、道南建設二世会などの青年団体、観光団体に協力を求めたほか、一般市民からも募り、1回あたり15人、多い時で20人ほどが参加した。市内の会社員、神佳緒里さん(31)は5月から加わり「観光客との会話を盛り上げようと頑張った。喜ぶ顔を見ると満足感を感じる」。市職員の平浩之さん(33)は「やりがいがあり、良い経験になった」と語る。
実行委は2016年3月の北海道新幹線開業に向けて催しを継続するための方策を探っている。中野晋事務局長は「ボランティアだけでの継続は困難。観光客に好評なだけに行政のサポートなどを得てなんとか継続したい」と話している。
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見廻隊は両日とも午前10時〜午後3時。抜刀隊は19日午前11時からと午後2時からの2回行う。
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