道、ホタテなど養殖業柱に…日本海漁業振興基本方針 骨子案まとまる
update 2014/10/13 10:17
道がまとめた、桧山管内を含む日本海漁業振興基本方針骨子案によると、水揚げ不振が続く回遊魚を中心とする漁業から、ホタテやマガキ、マボヤ、キタムラサキウニを柱とする養殖業へ転換することを打ち出した。基本方針は年内をめどに策定する。桧山でも現場レベルで「ひやま漁協地域プロジェクト協議会」(会長・市山亮悦組合長)を9月末に立ち上げ、実行計画作りに着手した。
桧山では、これまでスケトウダラやホッケ、スルメイカの回遊魚を専門に漁業生産を行ってきたが、資源量の減少や漁場がうまく形成されないことなどから、近年は水揚げ減に陥っている。依存度の高いスケトウは資源の減少傾向を受けてTAC(漁獲可能量)が大幅削減の方向となり、漁家経営への影響が懸念される。
そこで、道が示したのは「捕る漁業」から「育てる漁業」への転向だ。桧山では2012年に養殖ホタテの水揚げが37d、漁獲高1380万円の実績があるが、他地域に比べるとまだ少ない。
養殖業を進めるため必要な施設の整備が必要になるが、道は「国の政策も含め必要に応じて支援策を検討していく」(水産林務部)とする。
スケトウ漁を妨害し、未利用資源のアブラツノザメなどの生産、加工、販売を一体化することで付加価値を高める6次産業化に取り組むことも促す。
道が海域を絞って振興プランを立てるのは初めてで、同部は「漁獲量が減っている後志、桧山をモデルに養殖や種苗放流を進め、日本海全体の漁業振興につなげたい」としている。
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