LEDライトアップ5施設で環境調査へ
update 2014/10/6 10:14
北海道環境財団(札幌)は、函館市内でライトアップ照明をLED(発光ダイオード)に変更した場合の二酸化炭素(CO2)削減効果などを検証する「光の街はこだて 次世代あかりプロジェクト」を進めている。旧函館区公会堂など5施設が対象とし、LED化した時のCG画像など制作し、年内に報告書として取りまとめる。
市内では、昨年度、函館市地球温暖化対策推進協議会(松原仁会長)の検討部会が中心となり、伝統的建造物「旧相馬邸」でLED照明を使用したライトアップの実証実験を進めた。ライトアップ用の照明として一般的に使用されるHID(高輝度放電ランプ)と比べ、LED化することで、消費電力は3分の1程度に抑制でき、実験ではCO2削減効果といった環境面だけではなく、夜景に与える影響も検証した。
同財団は同協議会の協力を得て、実証実験の成果やノウハウを継承。環境省からの補助金500万円を事業予算に充て、公会堂のほか、旧イギリス領事館、水産物地方卸売市場、青函連絡船記念館摩周丸、市役所本庁舎の5カ所を対象施設に調査を行う。
今後、照明機器メーカー「東芝ライテック」(神奈川県川崎市)とともに、各施設で昼と夜間の外観の写真撮影、LED化後の予測CGの制作、CO2削減効果やランニングコストの試算を実施。報告書にまとめた成果は、来年1月末に予定するシンポジウムで、市民に報告する。
同財団情報・調査課の安保芳久主査は「旧相馬邸での取り組みは地域に根ざした魅力的な活動として評価し、事業を継承することになった。長崎や神戸など夜景で有名な街にも函館の取り組みを周知したい」と話していた。
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