ゴシケビッチ生誕200周年で足跡たどる
update 2014/9/28 10:18
初代ロシア総領事として幕末の函館に赴任し、写真術を伝えたことなどで知られるヨシフ・ゴシケビッチ(1814〜75年)の生誕200年を記念する移動展が27日、市地域交流まちづくりセンター(末広町)で始まった。パネル展や銅像の展示、ギャラリートークなどが行われ、函館ゆかりの人物の節目を盛大に祝った。
ゴシケビッチ生誕200年記念事業実行委員会(長谷部一弘委員長)が主催。
移動展はベラルーシの首都ミンスクを皮切りに、サンクトペテルブルグ(ロシア)、パリ(フランス)に続く4カ所目。生誕の地ベラルーシを紹介するパネルや、ロシア外務大臣が時の皇帝・アレクサンドル2世に対しゴシケビッチの総領事任命を伝える文書などを展示。今年のソチ五輪に関するパネルもある。
午後1時半から開かれたオープニングセレモニーでは、エヴゲーニー・アファナシエフ駐日ロシア特命全権大使、セルゲイ・ラフマノフ駐日ベラルーシ特命全権大使、工藤寿樹函館市長らが出席してテープカットを行った。アファナシエフ大使は「ゴシケビッチは非常に能力、知能の高い人物。函館に始まるさまざまな交流の土台はゴシケビッチによって作られた」とたたえ、ラフマノフ大使も「銅像は意志の強い顔をしている。2つの国の歴史を作った人物をとても誇りに思う」と述べた。
その後、ベラルーシ国立博物館のルイシュコフ・アレク館長らによるギャラリートークも行われ、同国の歴史や暮らしなどを紹介した。学生交流団として函館を訪れている、ベラルーシ国立大学4年のプリホトキナ・ダリヤさん(20)は「ゴシケビッチはベラルーシと日本の関係を良くした人。移動展で彼の足跡を知ることができるのはいい取り組み」と話していた。
移動展は10月18日まで。28日午前10時からはカフェペルラ(元町)で記念講演会とフォーラムが開かれる。
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