縁桂フェスに300人、乙部で2年ぶり

update 2014/9/24 10:45


 【乙部】縁結びの神木として親しまれている「縁桂(えんかつら)」に触れる、縁桂森林フェスティバル(実行委主催)が23日、2年ぶりに開催された。町内外の住民約300人が訪れ、交流を深めた。

 昨年は8月の集中豪雨被害のため中止。現在も復旧工事中だが、道のりの安全確保ができたことから、同フェスに限って一般開放した。

 縁桂は樹齢500年とされるカツラの巨木。隣り合う2本の木から伸びた枝が、空中で結び合いながら成長を続けた「連理(れんり)の木」で縁結びの神が宿るとされる。

 約1`のコースで、沢沿いを片道20〜30分かけて散策。縁桂の前では神事が執り行われ、参加者は「ご縁がありますように」と手を合わせた。

 姉妹樹の友好関係にある中国張家界市から開催祝いと日中友好を願う親書が届き、読み上げられた。

 散策後には、ジャガイモやカボチャの塩煮とサンマの塩焼きが無料で振る舞われたほか、歌手の木村香澄さんの江差追分ステージもあり、盛り上がった。

 七飯町の藤本健児さん(43)は「長い年月を経て成長してきた縁桂を初めて見ることができた」と語り、長男の尚希君(10)も「思っていた以上に大きくてすごかった」と満足の様子だった。

提供 - 函館新聞社

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