江差追分 翔田さん優勝 関西勢初
update 2014/9/22 10:09
【江差】第52回江差追分全国大会は最終日の21日、町文化会館で決選会が行われ、兵庫県宝塚市のプロの民謡歌手、翔田ひかりさん(49)=大阪なにわ支部=が一般の部で優勝し、追分日本一に輝いた。関西勢としての一般の部の優勝は初めて。
師匠の願いだった関西に優勝旗を持ちかえることができてうれしい―。翔田さんは祖父で地元民謡界の発展に尽力した故・菊川寅吉さんの影響で幼少から民謡に触れ、中学1年のときに全国民謡を学ぶ中で江差追分に出会った。プロ歌手として各地でステージを重ねる中、ファンからの「江差追分を歌ってほしい」という声に応え、12年前に本格的に追分を習い始めた。大会出場は10回目。昨年3位に入り、今年一気に頂点に立った。
優勝旗を握っての舞台では「涙があふれて目を開けることができなかった」。これまで応援してくれた師匠陣や支部の仲間、そして家族らの姿が脳裏に浮かんだ。自宅では小6の長女が吉報を待っており「江差に連れてきたかったけど、これでいい報告ができる」と母親の優しい表情を見せた。関西ならではの明るい性格の持ち主。「民謡界のタカラジェンヌと呼んでください」と笑顔を見せた。
熟年大会の優勝は、白老町の堀江孝次さん(71)=白老緑清会=。父親の故・岩蔵さんが農作業のときに口ずさんでいた我流の江差追分が忘れられず「35年前に会社の同僚に誘われ本格的に習い始めた。父もこの優勝をよろこんでくれていると思う」と声を張った。
少年大会の優勝は、札幌市の石田桃子さん(15)=札幌白石支部=。中3までが出場できる同大会で有終の美を飾った。大会結果は後日掲載。
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