洞爺丸事故から60年 26日法要「大惨事の教訓 後世に」

update 2014/9/22 10:09


 【北斗】旧国鉄青函連絡船洞爺丸をはじめ5隻の連絡船が函館湾で沈没し、1447人が犠牲となった洞爺丸台風事故から26日で60年を迎える。事故の記憶が薄れる中、北斗市七重浜7の海難者慰霊碑と七宝寺の供養塔で同日、慰霊法要が行われる。大惨事の教訓を後世に伝えるため、多くの参列を呼び掛けている。

 1954(昭和29)年9月26日未明、台風15号が北海道を襲い、函館湾にいた洞爺丸、第11青函丸、北見丸、十勝丸、日高丸の5隻が沈没。史上最大級の海難となり、多くの遺体が七重浜に打ち上げられた。

 台風海難者慰霊碑前では26日午前10時から、慰霊法要が開かれる。青函連絡船殉職者遺族会(富樫淳次会長)と函館市仏教会の主催で毎年行われており、ことしで61回忌の法要。

 遺族会によると、記憶の風化とともに海難そのものを知らない若者も増えており、語り継ぎが課題となっている。父親が連絡船の乗組員だったという富樫会長(75)は「犠牲者の遺族は二世、三世が中心となっている。交通に関わる人々の安全を誓う場として、一般の方も大勢参加してもらいたい」と語る。

 慰霊碑は函館方面からの場合、国道228号を進みドン・キホーテ函館七重浜店を越えてすぐ左側。問い合わせは富樫さん(TEL0138・53・7793)へ。

 七重浜7の七宝寺(油井清量住職)は、26日午後1時から同寺に隣接する七重浜共同墓地の寂光塔(荼毘(だび)供養塔)前で供養法要を開く。寂光塔は遺族会や同寺の檀信徒、地域住民が建立し、毎年、法要を続けている。油井住職(62)は「遭難者の冥福を祈ることはもちろん、大惨事の記憶と教訓を後世に伝えていくことが寺の願い」と語る。

 七宝寺は函館方面からの場合、国道228号を進みすき家北斗七重浜店を越えて右側。問い合わせは同寺(TEL0138・49・2042)へ。

提供 - 函館新聞社

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