伝統、歴史育み140周年 遺愛学院26日に記念式典
update 2014/9/22 10:09
東北以北で最古の歴史と伝統を誇る女子校、遺愛学院(函館市杉並町、福島基輝校長)が今年で創基140周年を迎えた。26日には、同学院の遺愛アリーナ(大体育館)で記念式典を開き、遺愛女子中・高校の在校生や卒業生ら約1350人が出席し、節目を盛大に祝う。
同学院は、1874(明治7)年に函館を訪れた米国人宣教師ハリス夫妻が「日日学校」を開設したのが始まり。82(明治15)年に文部省(現文部科学省)認可の正式な女学校「カロライン・ライト・メモリアル・スクール」として開校、85(明治18)年に「遺愛女学校」と名称を改めた。
現在は中・高合わせて731人が在籍。高校では生徒の進路や目標に合わせて普通科一般コース、普通科特別進学コース、英語科を設けている。これまでに2万4000人超の卒業生を輩出し、卒業生には元JUDY ANDM ARYのボーカルYUKIさんや女優の叶和貴子さんらが名を連ねる。今春の卒業生には東大理Tや北大医学部への現役合格者もおり、進学面での成果が目覚ましい。また、部活動も活発で、全道大会へ出場する生徒も多い。
学校行事やボランティア活動も力を入れている。生徒が個性や力を発揮できる環境づくりを心掛けており、充実した学校生活を送ることができる。今春の卒業生を対象に実施した満足度調査では、95・1%と過去最高を記録した。
学院の敷地内にある旧宣教師館(ホワイトハウス)や本館は1908(明治41)年の建造。国の重要文化財の指定を受けており、卒業生たちの思い出をよみがえらせる貴重な財産だ。
遺愛の歩みをまとめた140周年記念DVDも1200枚作製。福島校長(57)は「これまで多くの人に支えられ、受け継がれてきた伝統、文化を後世に残していかなければならないという使命感がある。生徒たちが生き生きと学生生活を送ることでき、誇りを持てる学校であり続けたい」と話す。
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