「いかみそ焼きそば」考案

update 2014/9/18 10:02


 函館市内で居酒屋やラーメン店を展開している地元家(稲場康祐代表)が、“イカ博士”こと、北大大学院水産科学研究院の桜井泰憲特任教授(63)の監修を受けて、イカをメーンに道南産食材を使った新メニュー「いかみそ焼きそば」を考案した。

 桜井教授は1990年代に国内で初めてスルメイカとアカイカの本格的な人工授精と孵化(ふか)を成功させるなど、イカ研究の第一人者として知られている。解剖実習の際には、イカの肝臓(ゴロ)を使った炒め物を受講者に振る舞うのが恒例となっており、ゴロの焼けた香ばしさと濃厚な旨みが好評を得ている。

 地元家では桜井教授の協力を得て、今春から新たなご当地グルメの開発に取りかかり、ゴロとみそを混ぜ合わせた特製ソースの焼きそばを完成させた。具材もイカの身やキャベツ、アスパラ、岩のりなど道南産にこだわっている。

 8月24日に函館市国際水産・海洋総合研究センター(弁天町)で開かれた「マリンフェスタ2014」で初めて提供され、2時間で200食を完売する人気ぶりだった。当面は催事での販売のみとし、将来的には自店舗で提供するほか、他店と連携して「いかみそ焼きそば」を全国に発信していきたい考えだ。

 稲場代表(34)は「まずはイカ離れをしている地元の人たちに函館のイカの魅力を再確認してもらい、多くの人を巻き込みながら全国に広めていきたい」と話している。

提供 - 函館新聞社

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