ガゴメのぬめり医療分野で活用 道立工業技術センターと防衛医科大学校

update 2014/9/15 10:09


 道立工業技術センター(函館市桔梗町)と防衛医科大学校(埼玉県所沢市)の研究グループが開発したガゴメコンブに含まれる成分「フコイダン」を利用した創傷被覆保護材(傷あてパッド)が、特許を取得した。医療分野(外科、形成外科)での実用化に向けての第一歩で、食用以外の需要が開拓できれば、地域の産業振興につながりそうだ。

 同センターの青木央(ひろし)主査、同大学校の石原雅之教授ら4人が発明したもので、権利は函館地域産業振興財団が持つ。認証日は9月2日。特許出願して5年がかりで登録された。

 この創傷被覆保護材は直径¥70¥_、厚さ1_程度の円形シートで、傷の大きさに合わせて切って使う。傷口に貼って固定すれば、傷が早くきれいに治る効果があるという。創傷被覆材には主にセルロース、ポリウレタン、アルギン酸カルシウム、キチンが使われており、新たにフコイダンの利用が加わる可能性がある。

 フコイダンは海藻のぬめりのもとになる成分で、ガゴメにはマコンブより2倍程度多く含まれる。研究では、フコイダンが細胞の成長因子の活性化による治癒効果を促進するという作用を利用して創傷被覆材を開発した。

 青木主査は「製品化に向けて企業や大学などの協力が必要。フコイダンの高度利用はガゴメの高付加価値化への道筋で、生産振興に結び付くことが期待できる」としている。

提供 - 函館新聞社

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