サン・プリンセス 最後の寄港
update 2014/9/15 10:08
プリンセス・クルーズ社の豪華客船「サン・プリンセス」(7万7441d、乗客定員2022人)が14日、函館港に寄港した。6月から小樽を母港に展開している道内周遊クルーズの最終週で、この日が函館での見納めとなり、約800人の乗客らが秋晴れの道南を満喫した。市港湾空港部によると、計12回の定期クルーズで約2万1000人の乗客・乗員が訪れ、港のにぎわい創出や地域経済活性に大きな効果があった。
同船は6月28日から小樽港を母港に「北海道周遊とサハリン」クルーズを12週連続で展開し、定期クルーズ効果で、室蘭、釧路、網走の道内各港も大幅に寄港数が増加。函館には同29日以降、毎週日曜日に寄港した。出港は午後10時以降と夜景観賞が可能な時間に設定され、他港と比べても滞在時間が長く、地域に大きな効果をもたらした。
函館では、同船の12回だけで、昨年の全寄港実績(計14隻、乗客・乗員数約1万8500人)を上回った。ただ、1回当たりの乗客数は約400〜2000人と変動が大きく、集客には苦戦した形となった。同船は2015年はオーストラリア市場での運用が決まり、各港の客船を中心とした港湾振興施策に与える影響は少なくない。
市港湾空港振興課は「サン・プリンセスの連続寄港で外国人客を含めて多くの人が函館を訪れたことで、にぎわい創出につながった。日本市場を離れるのは残念だが、再び函館に戻ってくることを期待し、他の客船を含めてこれまで以上の誘致活動に努めたい」と話していた。
15日は同じプリンセス社の「ダイヤモンド・プリンセス」(11万6000d)が今年6回目の寄港を予定している。
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