「コンブ見学・加工体験」海藻を観光資源に 試験ツアーで可能性探る

update 2014/9/14 10:16


 ガゴメコンブなどの海藻を観光資源に活用しようと、コンブ漁見学と加工体験をする試験的なツアーが13日、函館市志海苔町で行われた。旅行業関係者や地域住民らが漁船に乗り込み、間近でコンブを引き上げる様子を見るなどして観光メニューとしての可能性を探った。

 今回のツアーは、函館の産学官金の連携組織「道南食と観光クラスター型6次産業化推進協議会」の支援を受けて函館ガゴメ連合とフードカンが主催した。同協議会は函館地域産業振興財団、北大大学院水産科学研究院、北洋銀行函館中央支店、渡島総合振興局で構成。ガゴメコンブをはじめとした海藻の観光資源化と高付加価値化を目指している。

 この日はホテルや旅行業などの関係者、地域住民ら約40人が参加。函館市漁協根崎支所が協力し、志海苔漁港から漁船2隻が沖まで出て、参加者はコンブ漁の様子を見学。漁の最盛期は過ぎたものの、幅広のコンブが海から引き上げられると歓声が上がった。

 次に市漁村センターでコンブのおぼろ削りを体験。梶原昆布店(豊川町)の梶原健司社長らが伝統の職人技を披露し、参加者も包丁を手に持ってコンブ削りを楽しんだ。

 参加したJTBコミュニケーション&サポート北海道の梅津真平営業担当部長は「ガゴメコンブにスポットを当てることで函館でしかできない体験メニューになる」と評価。ただ、「受け入れ体制、持続できるかどうかなどハードルがいくつかあるのでは」とした。

 協議会を構成する函館地域産業振興財団の猪飼秀一専務理事は「ガゴメは生産から加工、販売までの6次化はうまくいっている。その先の観光資源化にまで持っていければ」と展望を語った。今後はガゴメを使い、ホテルでの朝食フェア、飲食店でのフードラリー、新商品の開発を計画している。

提供 - 函館新聞社

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