ペリー提督の子孫来函

update 2014/9/10 10:13


 開国を要求し、箱館に来航した米海軍マシュー・ペリー提督と親戚関係にある、マシュー・カルブレイス・ペリー氏(73)が8〜9日に来函した。9日は市内の視察や市役所を表敬訪問し、友好を深めた。

 ペリー氏は米ロードアイランド州生まれの野生生物学者。提督は博士から3代さかのぼった叔父にあたる。マシューの名を授かったのは一族で3人目という。日本でも研究活動をし、今回は6回目の来日で、5〜7日に札幌で開かれた第9回日米協会国際シンポジウム札幌・北海道大会に出席。函館日米協会(加藤清郎会長)が、今年は提督来航から160年に当たることで函館に招いた。

 この日は外国人墓地(船見町)で、ペリー艦隊の来航時に亡くなった2人の水兵が眠る墓を訪れた。「埋葬を許可してくれたことに感謝したい」と博士。ペリー広場(弥生町)では、同協会が用意した提督の軍服衣装をまとい、世界で2つしかない提督の全身像前で記念写真を撮影。「提督になった気分」と笑顔を見せていた。

 市役所では工藤寿樹市長に対し「函館市民が提督に親しみを持っていることがうれしい」などと話していた。帰国後に講演を控えており、「今回の来日や函館の体験を話したい」とし、「世界情勢が変動する中、日米が友好にあることは重要。今後は文化的交流を深めていくことが大切」と話していた。

提供 - 函館新聞社

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